自家菜園のあるレストラン

中島茂信
B5判/104ページ(オールカラー)/本1500円+税
2014年4月/ISBN 978-4861871115

自ら野菜を育てるシェフが増えている。大半は無農薬だ。
彼らの思いに迫り、野菜を駆使した料理の数々を紹介。
秘伝のレシピも公開する。
フレンチ・イタリアン・和食など、より抜きの12店!

目次

日本料理 川波 奈良市
茶懐石 昇月 長野県安曇野市
野趣料理 諏訪野 さいたま市
レストランロマラン 山梨県富士河口湖町
アルブルヴェール 山梨県大月市
フルール・ドゥ・ソレイユ 山形県高畠町
西洋料理レストラン土手 岡山県井原市
ヴィラ・アイーダ 和歌山県岩出市
オステリア ジョイア 神奈川県鎌倉市
Garden Cafeぶ楽り 千葉県市川市
プラシャンティ 広島県府中市
一徹らーめん 兵庫県姫路市

著者プロフィール

中島茂信(なかじま・しげのぶ)

1960年生まれ。『サライ』『料理王国」』『旅の手帖』『一個人』などの雑誌に食関連を中心に執筆。
著書に『平翠軒のうまいもの帳』(えい出版)、『瞳さんと』(小学館)など。
ブログ「デブデブ食ッカー」が好評。

書評

書評オープン


この本で紹介されている12人の料理人たちは、納得いく野菜を確実に手に入れるために、自家菜園を持っている。ほとんど農薬を使わず、自ら工夫した有機質の肥料で野菜を栽培し、好きなタイミングで収穫する。中には間引きのような小さな野菜ばかりを好んで使う料理人もいる。
 彼らに共通していることは、料理・農業ともに自由な発想で挑んでいるという点だ。料理・農業という表現方法を選んだアーティストと言ってもよいだろう。野菜選びは、画材選びにも見えてくる。
 この本には、料理人の人生や家族とのかかわりが描かれている。それぞれの料理人が運命に導かれるようにして自家菜園を持つようになったいきさつは、どれも興味深い。その点を取材している本書は、店や料理を紹介するだけの本とは決定的に異なっている。

『日本農業新聞』(2014年6月22日)


「野菜だより」(14年5月号)、「読売新聞」(14年6月2日)、「日本農業新聞」(14年6月22日)、「dancyu」(14年8月号)、「食べもの文化」(14年11月号)などで紹介されました。