農業は脳業である――困ったときもチャンスです

古野隆雄
四六判/256ページ/本体1800円+税
2014年10月/ISBN 978-4861870637

合鴨水稲同時作を確立した百姓・古野隆雄は、世界経済フォーラムを主宰するスイスのシュワブ財団から、世界でもっとも傑出した社会起業家に選ばれた。草取りに明け暮れた10年を経て到達した哲学とプロフェッショナルな技。それは新たな道を切り開くビジネスや人生のあり方に大きな示唆を与える。

NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも大評判!


※第2934回 日本図書館協会選定図書

 

目次

第1章 伝統農業、近代化農業、有機農業
第2章 苦節10年
第3章 失敗の数だけ人生は面白い
第4章 発想が勝負
第5章 合鴨君の教育力とシンクロニシティ
第6章 合鴨君、アジアへ飛翔
第7章 失敗の先にあるもの

編著者プロフィール

古野 隆雄(ふるの・たかお)

1950年 福岡県の農家に生まれる。
九州大学農学部大学院を経て1977年に就農。
完全無農薬有機農業に取り組む。
現在、全国合鴨水稲会世話人代表。
主著『合鴨ばんざい』『合鴨ドリーム』など多数。

書評

書評オープン


著者は、田植え後の水田に合鴨を放し、除草など稲に様々な効果を与える合鴨水稲同時作(合鴨農法)を確立し広めている福岡の農家。就農し有機農業を始めたものの雑草に悩まされる。合鴨と出会い、外的との闘いなどに苦労する中、試行錯誤を重ねて独自の農法を体系化していく歩みが生き生きとつづられている。副題は「困ったときもチャンスです」。その言葉通り、失敗に直面してもへこたれずに発送を転換して新しい工夫を生み出していく過程が興味深く、人生における仕事とは何かを考える上でも示唆に富んでいる。

『朝日新聞』(2014年10月31日)


「朝日新聞」(14年10月31日)、「読売新聞」(14年12月17日)、「日本農業新聞」(14年11月16日)、「全国農業新聞」(14年11月28日)、「ガバナンス」(14年11月号)、「合鴨通信」(14年12月15)、「土と健康」(14年12月号)、「地上」(15年2月号)、「出版ニュース」(14年12月下旬号)、「ふぇみん」(15年1月15日号)、「スミセイ・ベストブック」(15年3月号)などで紹介されました。