日本有機農業研究学会編
A5判/216ページ/本体2500円+税
2006年12月/ISBN 978-4861870286
いのちがおろそかにされる事件が相次ぐいま、いのちと自然の循環を大切にしてきた有機農業が社会的にも教育的にも産業的にも、ますます重要になっている。
第Ⅰ部 いのちの循環をもとめて
第1章 いのちが見えなくなる時代と有機農業/中島紀一
第2章 畜産におけるいのちと自然の回復をめざして
─興農ファームの実践から/本田廣一
第3章 トリ・インフルエンザといのちの循環/明峯哲夫
第4章 野菜の一生とつきあうということ
―岩崎政利さんが切り開いてきた世界―/佐藤剛史
第5章 耕して育つ/石田周一
第6章 つながるいのちの白神で/小坂球実
第Ⅱ部 ただの虫・草・微生物
第1章 ただの虫の生態学研究史(1980年代創成期)/日鷹一雅
第2章 「ただの草を無視しない農業」への一考
―水田の絶滅危惧雑草を例として―/嶺田拓也
第3章 水田農業と鳥類/吉田保志子
第4章 ただの土壌微生物を無視しない農業
―菌根菌と有機農業―/野中昌法
第Ⅲ部 有機農業を研究する
緑肥間作の導入による大型土壌動物群集の変化と
それに伴う土壌理化学性と畑作物収量の改善/藤田正雄・中川原敏雄・藤山静雄
バイオガスプラントによる生ごみリサイクルの経済性評価/古川勇一郎・長谷川浩
<研究ノート>耕作放棄谷津田の復田過程に関する研究
―茨城県阿見町上長地区うら谷津における実践事例報告―
/中島紀一・五月女忠洋・田上耕太郎・藤枝優子・竹崎善政・鈴木麻衣子
<研究動向>有機農業研究の現状とその動向
―社会科学領域を中心に―/波多野 豪
あとがき 岸田芳朗