佐藤学 著
A5判/176ページ/本体2500円+税
2004年5月/ISBN 978-4906640768
米国の社会と経済が国際化するなかで、下院議員たちは地元に進出した日系企業の利害と選挙民の声をどう調整し、対応してきたのか。長い滞米経験と議員活動の詳細な分析から論証。他に類書のない研究書。
第1章 序 論
1 問題の所在
2 仮説・論点
第2章 方法論
1 経済動向と対日立法活動
2 政治・軍事政策と対日政策
3 日本の直接投資と下院議員活動
4 鉄鋼産業の政治的影響力
5 大統領の影響
6 宣伝としての対日立法活動
7 まとめ
第3章 対日立法活動指標
1 指標の基準
2 20年間の対日活動
3 指標の示すもの
第4章 議会研究と日本研究
1 米国政治学の傾向
2 議会研究──議員の政策決定
3 対日貿易政策・経済関係
4 90年代の貿易政策論
第5章 経済動向と対日立法活動
1 1980~90年代の米国経済と日米貿易
2 連邦議会の対日立法活動と経済指標──データの選択
3 対日立法活動と経済指標──仮説
4 対日立法活動と経済指標──相関分析
第6章 提出法案とその帰結
1 法案・決議案の性質
2 対日法案・決議案の内容と立法過程での進展
3 法案・決議案の意味
第7章 政治・軍事上の考慮と対日立法活動
1 仮説とデータ
2 連邦議会議事録と1980~90年代の国際政治上の重大事件
3 CISインデックス──委員会活動ほか
4 まとめ
第8章 日本の対米直接投資と下院議員の議会活動
1 象徴としての自動車産業の米国直接投資
2 1990年前後の日本の自動車産業における直接投資の状況
──その歴史的意味と今日的意味
3 日本による自動車産業直接投資の分布と連邦下院選挙区
4 日本の電気産業の直接投資
5 下院議員の対日立法活動
6 その他の法案
7 まとめ
第9章 鉄鋼産業の政治的影響力
1 鉄鋼産業の地位
2 米国鉄鋼産業の変容と政治的影響力の変化
第10章 1990年代民主党政権と連邦議会──貿易法案の検討
参考文献
謝辞
書評オープン
『琉球新報』(04年7月4日)で紹介されました。