天笠啓祐 編著
A5判/120ページ/本体1300円+税
2003年3月/ISBN 978-4906640621
規制を進めるEUの最新の取り組みを現地取材で詳しく紹介し、
世界でもっとも多く食べている日本こそが行うべき全認可作物・全食品・全原材料の表示、
厳格な規制・食品安全行政の方向性を提起する。
プロローグ 違いすぎるEUと日本の取組み
第1章 いま何が問題になっているのか
1 遺伝子組み換え作物・食品の国際的状況
2 日本の遺伝子組み換え食品流通の実態
3 欠陥だらけの日本の遺伝子組み換え食品表示
4 トレーサビリティーとリスクアナリシス
第2章 EUの食品安全行政
1 食品安全行政の仕組みと実効性
2 予防原則を柱とする規制行政
第3章 EUの積極的対応
1 EU共通農業政策と遺伝子組み換え食品流通の実態
2 新しい表示制度の提案と各団体の反応
3 トレーサビリティーの確立をめざして
4 入荷から出荷までのチェック・システムみ
5 生協とスーパーの表示を見て歩く
6 種子から最終製品までの分別管理
第4章 日本の食品安全行政をこう変える
1 遺伝子組み換え食品行政の問題点
2 問題が多い食品安全基本法案
3 <座談会>EUに学び、食品安全行政と表示を変えよう
4 私たちの提案
書評オープン 『読売新聞』(2003年4月4日より) 農作物の自給率が低い日本は世界で最も遺伝子組み換え食品を多く摂取しているはずだが、その表示制度は極めて不十分。本書は消費者の立場から、EUのような透明性のある表示制度を作れ、と提案。遺伝子組み換えジャガイモを食べ続けたラットに発生する数々の異常は他人事ではない。 『週刊現代』(2003年4月19日号より) そのほか、『週間金曜日』(03年4月4日号)、『ガバナンス』(03年5月号)、『自然と人間』(03年6月)、『愛媛新聞』(03年5月12日)。『宮崎日日新聞』(03年5月13日)、『岩手日報』(03年5月22日)でも紹介されました
消費者団体のメンバーによる、遺伝子組み換え食品に関するEUの最新の取り組みの報告。まもなく導入される厳しい表示制度がわかりやすく説明されている。遺伝子組み換え食品を巡る世界的な状況も整理しており、日本の現状を見つめ直す助けになる。