天笠啓祐 著
A5判/128ページ/本体1400円+税
2000年5月/978-4906640294
遺伝子組み換え食品、クローン牛肉、染色体操作された魚、昆虫からできるタンパク質、そして遺伝子組み換え稲……。食卓に急増する危険な「いびつな自然の産物」の実体と技術の問題点をえぐり出す。
第1章 米が危ない
1 遺伝子組み換え稲が日本上陸へ
2 品種開発とバイオテクノロジー
第2章 植物の生命を操る技術
1 古くからある培養技術
2 規制がない細胞融合
3 種の壁を越えた遺伝子組み換え
第3章 危険な遺伝子組み換え作物・飼料
1 90年代後半に激増
2 問題が多い飼料と食品添加物
3 はっきりした遺伝子組み換え技術の危険性
第4章 畜産クローンの時代
1 優秀な家畜を大量につくる技術
2 クローン動物の登場
3 広がるホルモン剤汚染
第5章 一般化したバイオ魚
1 ハイテク化する養殖魚
2 不妊・メス化・ホルモン剤投与
3 遺伝子組み換え魚時代の到来
第6章 第二世代遺伝子組み換え食品の登場
1 付加価値が高い栄養改良作物
2 健康志向が後押しする機能性食品
3 目前に迫った植物細胞工場
第7章 昆虫工場と生物農薬
1 現実化している昆虫工場・動物工場
2 企業が熱心な生物農薬
第8章 化学企業による食糧支配
1 動きが激しい化学企業
2 生命特許の時代
第9章 日本政府が進めるバイオ戦略
1 イネゲノムの解析
2 21世紀グリーン・フロンティア計画
第10章 生命操作食品への立ち向かい方
1 表示を徹底させる
2 自主表示や不使用のものを食べる
3 法律で規制する
4 日本の有機農業を広げる
読者の声オープン 恐ろしい事です。何を食べさせられるか分かりません。常に勉強しなくては。 (63歳・男) 遺伝子組み換えの問題点が整理されて書いてあり、とても読みごたえがあります。ますますこの問題の重大性を感じています。 (58歳・女)