日本有機農業研究学会 編
A5判/248ページ/本体2500円+税
2001年12月/ISBN 978-4906640478
輸入農産物の激増、表示制度、後継者不足……。揺れる日本農業の未来は、環境を守り、安全な食生活を支える有機農業の発展にある。
第Ⅰ部 有機農業と環境・技術・政策
第1章 「農業生産」と「自然」の定義を転換しよう/宇根 豊
第2章 有機農業振興に関する政策的論点/中島紀一
第3章 海外の有機農業等への取組みと農業政策/蔦谷栄一
第4章 日本の有機食品市場をめぐる周辺諸国の政策動向/足立恭一郎
第5章 有機稲作の技術体系確立のために/稲葉光國
第Ⅱ部 有機農産物の認証制度を考える
第1章 有機農産物の基準・認証問題/本城 昇
第2章 生産者の立場から見た認証制度の問題点/近藤一海
第3章 有機食品の認証コスト/小川華奈
第Ⅲ部 有機農業を研究する
都市遠隔地域有機農業経営における流通チャネル/高橋太一
北海道における環境保全型農業の展開と課題/酒井 徹
有機農業にかかる政策手法に関する考察/大山利男
自然農法水田における雑草制御の現状と展望/岩石真嗣
〈報告〉アイガモ農法の成立要因/四方康行・岡田哲也・大木茂
〈問題提起〉有機農業の自然循環機能解明をめざして/長谷川浩・松下裕子・木村園子
〈資料〉日本有機農業学会の設立までの経過/足立恭一郎
あとがき/保田 茂
書評オープン 『日本農業新聞』(2002年2月4日より) ほかにも、『土と健康』(02年6月号)でも紹介されました。
日本に有機運動が誕生して三〇年余り。二年前には研究員、生産者、生活者が一堂に会して日本有機農業学会(学会長=保田茂神戸大学教授)が発足した。
有機農業の第一線で活躍する研究者と生産者が論文を寄せている。食や農、環境と有機農業が直面する課題が分かる。