危ない電磁波から身を守る本<シリーズ 安全な暮らしを創る11>[15刷]

植田武智(食品と暮らしの安全基金)
A5判/128ページ/本体1400円+税/15刷
2003年6月/ISBN 978-4861870645

目に見えない電磁波
ガンになるとか身近な家電製品も危ないとかホントなの?
でも、やっぱり携帯電話はやめられないし……
そこで、どうすれば危険性が少しでも避けられるのか
自ら行った実験と外国文献から具体的に紹介しました。

目次

はじめに

第1章 電磁波過敏症が増えている
1 ある日突然、症状が起きる
2 決して気のせいではない
3 電磁波過敏症の自己チェック・リスト

第2章 電磁波って何?
1 電磁波と電波は同じもの
2 周波数によって人体への影響が変わる
3 規制の国際ガイドライン値は甘すぎる
4 電磁波が環境ホルモンのように働く
5 身のまわりの電磁波を測ろう

第3章 ここまでわかった! 送電線・家電製品の有害性
1 送電線の近くで小児白血病が増えた
2 国際機関が「発ガンの可能性あり」と判断
3 脳腫瘍など多くの病気も引き起こす?
4 妊娠初期に流産が起きやすい
5 電力会社の職員に心臓の異常
6 慢性的に浴びる高圧送電線
7 配電線対策を拒否する電力会社
8 身近な家電製品でも小児白血病が心配
9 家電製品でもっとも危険なIH調理器
10 胎児への影響が不安な電気毛布
11 電子レンジやミキサーにも注意
12 パソコン・テレビは液晶画面を選ぶ
13 ヘアドライヤーや電気シェーバーは極力使わない
14 クルマの最大の発生源はタイヤだった
15 後部座席のほうが低かった日本の飛行機
16 区間や車両で大きく違う電車の電磁波

第4章 携帯電話の安全な使い方
1 携帯電話はなぜ危ないのか?
2 脳は電磁波に反応する
3 脳腫瘍やガンが起きやすくなる
4 有害物質が脳へ浸透しやすくなる
5 頭痛やボケの原因に
6 頭皮にも異常
7 鶏の卵の死亡率が6倍に
8 子どもにはとくに危険
9 SAR値の低い機種を選ぶ
10 危険性を減らす3つの方法
11 金属フレームのメガネやピアスなどに注意
12 防護グッズは役に立つのか
13 話していなくても電波を発信
14 エコラベルの導入を進める
15 イアホンマイクの無償提供を求める
16 中継基地局周辺でガンが多発
17 海外で進む中継基地局対策

エピローグ 予防原則による規制へ

あとがき

 

編著者プロフィール

植田 武智(うえだ・たけのり)
一九六二年生まれ。途上国開発問題を扱うNGOを経て、九六年より食と暮らしの安全を追求するNGO日本子孫基金(現、NPO食品と暮らしの安全基金)のスタッフとなる。
担当テーマ=電磁波汚染、環境ホルモン、遺伝子操作食品など。
共著=『遺伝子操作食品の避け方』コモンズ、二〇〇〇年。
現在、『月刊消費者』に連載をもつ。

 

書評

書評オープン

(著者インタビュー、抜粋)
 携帯電話、家電製品、車、電車─―。今、日本人の生活を取り巻く環境は電磁波で溢れている。しかし、なにやら危険だとはいわれている電磁波だが、一体なにをどう気をつけていいのかもわからないというのが現状だ。『危ない電磁波から身を守る本』(コモンズ・1400円)は、現在までに明らかになっている電磁波の実態と有害性を一般にもわかりやすく解説し、今できる防御策も具体的に示した実用書だ。

『教育医事新聞』(2003年7月25日


 4ミリガウス以上の電磁波を浴びている子どもは1ミリガウス未満の子どもとくらべ、小児白血病の発症率が2.6倍(8歳未満は7.3倍)。この事実に基づき、著者は様々な警告と改善策を本書で提案している。「妊娠中、1H(電磁)調理器は30cm以内に近づけて使わない」「パソコン、テレビは液晶画面を選ぶ」等々、具体的な防衛策が満載だ。

『週刊現代』(2003年8月2日)


『教育医事新聞』(03年7月25日)、『日本農業新聞』(03年7月28日)、『週刊現代』(03年8月2日号)、『中國新聞』(03年8月19日)、『cocokara』(2008年夏号)で紹介されました。