この酒が飲みたい──愛酒家のための酔い方読本

長澤一廣・山中登志子 著
A5判/144ページ/本体1400円+税
2004年11月/ISBN 978-4906640850

安全・安心で良質な酒は何か、粗悪な造り方のメーカーはどこか。
酒選びの物差し、ビール34銘柄のテイスト、まともな酒蔵へのアンケートをはじめ、おいしい酒・本物の酒・まともな造り方の酒を飲みたいあなたへ情報満載!

目次

3分でわかる酒選び この酒が飲みたい&この酒は飲めない
酒選びの物差し
Q&A ホンモノの酒の選び方
日本の酒 歴史と背景あれこれ
飲める? 飲めない? ビール34商品テイスティング
純米酒にこだわる清酒メーカー10社アンケート
無添加みりんで梅酒づくり
闘う酒屋の酒販雑感
あなたもなれる!酒学博士の道すごろく

著者プロフィール

長澤一廣(ながさわ・かずひろ)
良質酒専門「リバティ」店主。世界標準規格の「ビア・クォリティ検定士」の資格を持つ日本初の酒屋。清酒は100%純米化を実践中。ビールは麦芽100%ものが中心。

山中登志子(やまなか・としこ)
編集家。「通販あれこれ」店長。ベストセラーになった『買ってはいけない』(週刊金曜日)企画&編集&一部執筆。

書評

書評オープン


……よくある酒のガイドブックと違うのが、“この酒は飲めない”と題し、原料や製法が本物の酒とは違う“偽物”について、メーカー名と商品名をズバリ明記している点だ。
例えば清酒なら、米・麹以外の醸造アルコールや糖類などが添加されたものはすべて偽物、と著者。月桂冠、白鶴、日本盛などがそれだという。愛酒家は必読だ。

『日刊ゲンダイ』(2004年11月30日より)


「酒税法」はあるが「酒造法」がない。食の安全性にはうるさいのに、酒には無関心。あるのは商業主義と結びついた“蘊蓄”ばかり。
この面でも世界の非常チキ国である日本。この現状に警鐘を鳴らし続けている酒販店の主人と、ベストセラー『買ってはいけない』にも参加した女性ライターが、ビール、焼酎からみりんまで、市販の酒類をすべて実名で検証した書。ダメな酒には容赦ないが、ほめるべき製品はほめている。著者だって酒好きだからだ。

『週刊現代』(2004年12月4日号より)


このほか『田舎暮らしの本』(05年3月号)、『自然と人間』(09年1月号)でも紹介されました。