近藤惠津子(CS・まちデザイン理事長)著
A5判/144ページ/本体1400円+税
2006年10月/ISBN 978-4861870262
食育から食農共育へ!
「総合的学習の時間」で大好評の出前授業プランを副教材とあわせて一挙公開。
子どもが調べながら、食べ方と地球環境・農業とのつながりがよくわかる。
社会教育のテキストにもなり、食べ方と地球環境・農業との深いつながりが見えてくる。
プロローグ 食農共育を始めませんか
第1章 オリジナル授業プログラム食農共育
1 こんなことを考え、感じてほしい●授業プログラム全体の流れ
2 どこから来るの? 私たちの食べもの●フードマイレージと地産地消
3 食べものの値段はどのように決まるの?●スーパーの店長になってみよう
4 ものづくり体験●豆腐づくり
5 大豆から考える日本の自給率●豆腐屋さんは大変だ!ゲーム
6 自給率アップ大作戦●自分たちができること・おとなへの提案
第2章 キーワードで学ぶ食育・食農共育
1 世界一を誇る(?)日本のフードマイレージ
2 地産地消の広げ方
3 食品の価格差のなぞを探る
4 水には流せない水の問題
5 食料自給率をどう上げる?
6 世界の食料事情を考える
第3章 おとなも子どももいっしょに考えよう
1 地域にチームをつくる
2 準備は3カ月間
3 スタッフが気をつけたいこと
4 先生の役割も大切
5 達成感・充実感がステップに
6 学校が開かれる意味
7 子どもたちはどう変わったか
8 コミュニティスクール・まちデザインの役割
エピローグ 食をとおして感性を磨こう
あとがき
近藤惠津子(こんどう・えつこ)
多摩南生活クラブ生協理事長、生活クラブ生協・東京副理事長を経て、現在、NPO法人 CSまちデザイン理事長。
主著:『食べ方で地球が変わる──フードマイレージと食・農・環境』(共著、創森社、2007年)、『おいしい江戸ごはん』(共著、コモンズ、2011年)。
NPO法人 CSまちデザイン:http://cs-machi.com/
書評オープン 『日本農業新聞』(2007年1月8日より) 『毎日新聞』(06年11月12日)、『月刊 学校給食』(06年12月号)、『農業協同組合経営実務』(07年1月号)、『日本農業新聞』(07年1月8日)、『朝日新聞』(07年1月14日),『食育フォーラム』(07年2月号)、『婦人公論』(07年3月号)、『日本農業新聞』(07年3月15日)で紹介されました。
……食育の出前授業を行ってきた著者の、これまでの成果を紹介している。一言で言えば、楽しくて、ためになる食育授業だろうか。
買い物ゲームや寸劇、豆腐作りを通して、身近な食が、いかに世界とつながっているのか。さらに、農産物を購入するためのエネルギー消費、地産地消がなぜ環境に優しい取り組みなのか、など。子どもたちが関心を持てるような授業の進め方、スタッフの話し方、先生のかかわり方についても、懇切丁寧に触れている。
単に、資料を集めたのではなく、観念的でもない。学校、教師とともにつくり上げてきた実践実例が紹介されている。悩める学校に、救いの手を差し伸べる。