花粉症を軽くする暮らし方〈シリーズ安全な暮らしを創る16〉[2刷]

赤城智美・吉村史郎
A5判/112ページ/本体1300円+税
2008年1月/ISBN 978-4861870453
※本書の増補・改訂版として花粉症がラクになる』が2011年1月に刊行されました。

いまや国民病となった花粉症
薬や対症療法に頼るだけでは、根本的な解決にはならない
なぜ起きるのかをよく知ったうえで、日常生活の工夫が大切
花粉症に精通した二人が、暮らし方をアドバイス

目次

第1章 Q&A花粉症の基礎知識
 Q1 花粉症の人が増えているそうですが、30〜40年前はそんな病気は
    ほとんど聞かなかったように思います。こんなに患者がたくさんいる病気が、
    どうして最近になって登場したのでしょうか?
 Q2 アレルギーと花粉症の関係を教えてください。アレルギーと花粉症は同じ病気ですか?
 Q3 長引くカゼやアレルギー性鼻炎と花粉症は、区別できるのでしょうか。
    また、花粉症かどうか検査する方法はあるのでしょうか?
 Q4 原因となる植物は、スギ以外に何があるのでしょうか?
    季節や時間帯による花粉が飛ぶ量の特徴も教えてください。
 Q5 どんな症状が起きますか?
    果物を食べて症状が出た人もいると効き聞きました。それはなぜですか?
 Q6 おとなの病気ですか?赤ちゃんやお年寄りでもかかるのでしょうか?
 Q7 都会と田舎など住んでいるところと、花粉症の発症に関係がありますか?
    大気汚染との関係はどうでしょうか?
 Q8 長いあいだ苦しんできました。効果的な治療方法を教えてください。

第2章 自然とほどよく付き合っていこう
 1 花粉の実態を理解して、対策を立てる●佐橋紀男さんのアドバイス
 2 広葉樹を植えて、花粉症を減らす●高橋広明さんのアドバイス

第3章 花粉症緩和は本末転倒の技術です
 1 花粉症がおきやすい環境を見直すことが大切●天笠啓祐さんのアドバイス
 2 遺伝子専門家が語る安全性確認の問題点●前川隆文さんのアドバイス

第4章 暮らしの工夫で花粉症は軽くなる
 1 ちょっとした配慮で、朝の刺激をうまくやりすごそう
 2 花粉を避けて行動しよう
 3 マスクの使い方を工夫して、不快感をやわらげよう
 4 外出時にもっていると便利です
 5 花粉を室内に持ち込まない衣類の選び方
 6 乗り物や建物などでも注意することがあります
 7 家に帰ったら花粉を洗い流そう
 8 掃除の工夫が大切です
 9 家族の協力があると洗濯が効果的になります
 10 生活のリズムを整えよう
 11 自分なりの方法でリラックスしよう

あとがき

書評

書評オープン


今年の春は花粉の飛散が多い……こんなニュースを聞くだけで花がムズムズ、目をゴシゴシ。対策のポイントは原因をよく知り、日常生活を工夫することから。アトピー・アレルギー性疾患をもつ患者とその家族を支援するNPO法人の事務局長と、『なぜ花粉症が起きるのか』の追跡の手を緩めない耳鼻いんこう科医師がアドバイスします。寝起きの刺激のやり過ごし方、目のかゆみを抑えるコツ、マスクの賢い使い方、外出時に持っていると便利なグッズ、乗り物や建物での注意点など、ちょっとしたアイデアでつらさを軽減。遺伝子組み替えによる『花粉症緩和米』は本末転倒であり、花粉症が起きやすい環境を見直すことが大切だと説きます。

『しんぶん赤旗』(2008年2月9日より)


本書では、花粉症の基礎知識や原因、背景を伝えるほか、遺伝子組み換え技術を使った花粉症緩和米について、専門家の見解もまとめている。/そして、症状を軽くするための暮らしの中で工夫したい点を指南する。例えばマスクの使い方、外出時の必須アイテム、掃除や選択の仕方など、イラストを使って丁寧に紹介する。花粉症に悩む人にとって参考になる一冊だ。

『日本農業新聞』(2008年2月25日より)


『朝日新聞』(08年2月5日)、『しんぶん赤旗』(08年2月9日)、『日本農業新聞』(08年2月25日)、『サンデー毎日』(08年3月9日)、『教育家庭新聞』(08年3月15・22日)、『百歳元気新聞』(08年3月10日)、『全国農業新聞』(08年3月14日)、『食べもの文化』(08年4月号)、『食べもの通信』(2008年6月号)で紹介されました。