吉田里織・石川一喜ほか 著
四六判/224ページ/本体1700円+税
2008年4月/ISBN 978-4861870460
誰もが使うケータイ。それはハイテクの結晶だけど、
原材料も回収や廃棄後のゆくえも、よく知られていない。
人間関係への影響、多額を費やす広告戦略、電磁波……
気になることがいっぱい。ケータイのすべてを徹底取材した初めての本。
はじめに
第1章 ケータイ社会への(いい加減な)不服従
1 古典的ユートピアを出て
2 使わない人がいる多様性
3 山の暮らしの可能性
4 減速のための使いこなし
第2章 ケータイなしでは生きていけない!?
1 車内の三割から半数がケータイを操作
2 ケータイの誕生と普及
3 高校生のケータイ事情を徹底解剖
4 ケータイとともに生きている生徒
5 ケータイから起きるトラブル
6 「ケータイなしでは生きていけない」のは誰か
第3章 ケータイの向こうに世界が見える
1 ケータイの構
2 老舗のワザなくして、ケータイはあらず
3 約六割は「日系」ケータイ
4 ケータイは宝の山
5 つながるのは友人じゃなくて紛争!?
6 ケータイはどこへいく
第4章 ケータイ汚染と廃ケータイの行方
1 毎年約六五〇万台が廃棄されている!?
2 日本のケータイ・リサイクルの現状
3 廃ケータイが汚染する中国の環境と人びとの健康
4 廃ケータイの汚染防止に向けた取り組み
第5章 ケータイと若者の恋愛・社会参加との奇妙な関係
1 ケータイは電話ではない
2 若者とケータイのマッチング
3 ケータイ・インターネットとパソコンを媒体とするインターネット
4 若者の社会的・政治的行動と政治意識
5 人間関係と社会的・政治的行動
6 個人を社会へつなげるメディア
第6章 本当に恐いケータイの電磁波
1 明らかになってきたケータイの危険性
2 ケータイの長期使用で脳腫瘍が増えている
3 各社の安全宣言は信用できるのか?
4 健康へのさまざまな影響
5 危険を減らすケータイの使い方
第7章 ケータイの広告戦略
1 携帯電話の広告は、こうして始まった
2 広告も激戦市場へ
3 携帯広告百花繚乱
4 “ケータイ”元年
5 二一世紀の携帯電話広告
第8章 ケータイを教える、ケータイから考える
1 「ケータイしまって!」から「ケータイ出して」へ
2 身近なケータイ
3 ケータイができるまで
4 教材としてのケータイの意義
あとがき
書評オープン
『自然と人間』(08年5月号)、『ガバナンス』(08年5月号)、『ふぇみん』(08年6月5日号)、『出版ニュース』(08年6月中旬号)、『しんぶん赤旗』(08年7月27日)、『月刊消費者』(08年9月号)で紹介されました。