内藤眞弓著
四六判/223ページ/本体価格1600円+税
2012年7月/ISBN: 978-4861870958
老後や生活設計のために、保険に入らなくっちゃ、資産運用もしなくっちゃと思い込んでいませんか? 金融機関が流布する「お金の常識」から解放されて、お金の使い方を見直すと、本当の「豊かで幸せな生活」が見えてきます。
まえがき 2
第1章 保険貧乏にサヨウナラ 9
1 保険に入るほどリスクに打たれ弱い家計になる皮肉 10
2 あなたの保険、「どんなとき」に「いくら」受け取れるか、わかりますか? 13]
3 あなたのその保険、請求できますか? 18
4 保険だけが保障ではない 21
5 生命保険は社会人としての責任ですか? 24
6 ほどよい保障額の見つけ方 28
7 家族や地縁・血縁・友人なども暮らしを支える広い意味での保険 31
コラム① 「子どもが生まれたら学資保険」ってホント? 26
コラム② 長生きするから終身保険ってホント? 34
第2章 どんぶり勘定とあくせく節約にサヨウナラ 37
1 自分の人生をマネジメントする感覚で家計を考えよう 38
2 1カ月に「自分の意志で使えるお金」はいくらですか? 42
3 1年間に「入ってくるお金」を知る 45
5 支出項目をわが家仕様に再構築する 54
6 支出に優先順位をつけよう 61
7 15年間のお金の流れを予測してみる 65
8 目標を実現するための予算立てをする 77
9 年間マネーカレンダーを作ってみる 82]
10 家族全員で予算と決算を共有する 84
第3章 保有する暮らしにサヨウナラ 87
1 「賃貸か保有か」の前に、自分らしい暮らし方を考える 88
2 住んだ分だけコストを払う「賃貸」という暮らし方 91
3 それでも「家を買おう」と思ったら 95
4 「自家用車を持つのが当たり前」を疑う 101
〈インタビュー〉上手なお金との向き合い方 104
第4章 やらされる「投資」にサヨウナラ 111
1 「暮らしのお金」のプロはあなた自身 112
2 長期投資でリスクが減るってホント? 114
3 「わが家のリズム」で考える 124
4 分散投資で安定的運用ってホント? 130
5 平均利回りにだまされるな 140
6 相場はコントロールできないけれど、わが家の家計はコントロールできる 144
7 新興国投資はリスクが大きいけれどハイリターンが狙える? 150
8 望ましい未来にお金を流すのも「投資」 153
コラム③ 積立投資もメンテナンスが必要 123
コラム④ 外貨投資も「安く買う」が基本 136
コラム⑤ 過去20年間、家計は何をしていた? 148
第5章 医療保険依存症にサヨウナラ 157
1 民間医療保険に入らないと、どうなるの? 158
2 公的医療保険と民間医療保険 162
3 公的医療保険をよく知ろう 164
4 民間医療保険ってどんなもの? 170
5 先進医療は夢の治療ではない 181
6 医療保険との上手な付き合い方 186
コラム⑥ サラリーマンは休むと傷病手当金がもらえる 168
コラム⑦ 交通事故でも健康保険はもちろん使える 169
コラム⑧ 賢い患者になるための10カ条 188
第6章 お金に振り回される暮らしにサヨウナラ 189
1 「貯めて買う」を原則に、身の丈に合わない借金はしない 190
2 金融商品も食材も自分の目で確かめられ、判断できるものを利用する 192
3 コストに見合った金融商品を選ぶ 195
4 私たちのお金の使い方が社会を形づくる 198
5 自立とは孤立ではなく、頼れる人をたくさんもつこと 206
6 雇われない自営という生き方 209
7 第一次産業を支えるのも大切な投資 214
8 先進国住民として責任あるお金の使い方 216
コラム⑨ 「儲けるが勝ち」のトレーダーの世界から社会責任投資の会社設立へ 202
コラム⑩ 天然住宅で三方よし 204
あとがき 222
内藤眞弓(ないとう・まゆみ)
ファイナンシャルプランナー(FP)
1956年 香川県高松市生まれ。
1979年 日本女子大学英文学科卒業。
現 在: 特定の金融機関に属さない独立系FP集団『生活設計塾クルー』(03-5342-6250)のメンバーとして、一人ひとりの事情や考え方に即した生活設計、保険の見直し、資産運用などの相談業務を行う。ビジネスブレークスルー大学オープンカレッジ『資産形成力養成講座』では、「人生設計」と「保険」を担当。また、「日本の医療を守る市民の会」を共同主宰し、毎月勉強会を開催している。
主 著: 『医療保険は入ってはいけない![新版]』(ダイヤモンド社、2010年)。
共 著: 『お金はこうして殖やしなさい[改訂3版]』(ダイヤモンド社、2010年)、『生命保険はこうして選びなさい[新版]』(ダイヤモンド社、2008年)、『新年金まるわかり』(小学館文庫、2004年)など。
書評オープン 「老後のためには貯金だけでなく投資を」「大病に備えて民間の医療保険に入ろう」。私たちの不安を見透かすようにこんな言葉がちまたにあふれる。でもそれは本当なのだろうか。本書はもっともらしい情報に頼ったお金の使い方をしても人は幸せにはなれず、豊な社会もつくれないと教えてくれる。大切なのは「自ら考えること」なのだ。考える際に必要な家計や金融商品、社会保障制度についての基礎知識も盛り込んである。 『日本経済新聞』(12年8月12日) 『日本経済新聞』(12年8月12日)、『中日新聞』(12年9月30日)、『オルタ』(12年9・10月号)、『クロワッサン』(12年11月25日号)などで紹介されました。