本気で5アンペア――電気の自産自消へ

齊藤健一郎
四六判/176ページ/本体1400円+税
2014年3月/ISBN 978-4861871122

3.11をきっかけに、家電大好き人間が、電力会社との契約アンペアを一般的な40アンペアから5アンペアに切り替えて1年半。
1カ月の電気代は平均224円。
ガスでの炊飯、電子レンジから蒸し器へ、ソーラー充電器の活用、冷蔵庫をめぐる試行錯誤……。
節電、足下からの脱原発と快適な都会暮らしを目指す日々を紹介。

 

目次

*プロローグ さよなら東電
*第1章 天国から地獄へ
*第2章 断・電気宣言から5アンペア契約へ
*第3章 家電版事業仕分けで不安解消
*第4章 励まし、批判、苦闘
*第5章 5アンペア生活の成長
*第6章 自然を見方につける
*第7章 電気の自産自消へ
*エピローグ 5アンペア生活が普通の暮らし

編著者プロフィール

斎藤 健一郎(さいとう・けんいちろう)

1974年 東京都生まれ。
1999年 中央大学総合政策学部卒業。
海外ドキュメンタリー制作会社テムジン入社。
2004年 朝日新聞社入社。
 郡山支局、文化くらし報道部などに勤務。
現 在 名古屋本社報道センター社会グループ所属。
5アンペア暮らしの連載記事が大きな反響を呼んだ

書評

書評オープン


電気を極力使わない暮らしを新聞記者が始める。東日本大震災、原発事故の時に福島県内の支局で勤務、東京の本社に転勤する。ある時、携帯電話の充電器の先に、原発事故現場がよぎった。多くの人を不幸に追いやった電力会社の電気を使いたくないと、電気なし生活を志す。しかし、電気なしは無理。
そこで、東京電力との契約を一番低い5アンペアにした。節電との格闘が始まる。エアコン、炊飯器は使わず、扇風機や冷蔵ボックスを活用する。消費電力を調べる機器を買い“仕分け”、暖房器具は使わないなどの奮闘記が面白い。そして、名古屋へ転勤、今度は太陽熱発電が加わる。電力会社が限りない危険防止につぎ込む金は、消費者に跳ね返る。そんな無駄をせず、クリーンエネルギーで動く日本になれば――。「普通の暮らし」とは何かと問い掛ける

『日本農業新聞』(2014年3月16日)


「朝日新聞」(14年3月7日)、「日本農業新聞」(14年3月16日)、「ガバナンス」(14年4月号)、「月刊クーヨン」(14年6月号)、「女性のひろば」(14年7月号)、「うかたま」(14年35号)、「出版ニュース」(14年6月中旬号)などで紹介されました。