A5判/168ページ/本体1800円+税/2刷
2014年5月/ISBN 978-4861871108
自然の力を借り、木や生き物が活躍する家。それがエクセルギーハウスだ。
太陽温水暖房、雨水冷房などで、使用エネルギーは三分の一に。
住んでいる人は「身体に負担がかからないです」
エクセルギーとは「エネルギーのもつ、エネルギーでは表現できない能力」で、
いま注目されている概念です
まえがき
序章 常識にしばられると真実が見えなくなる
第1章 エクセルギーハウスの仕組み
1 常識をくつがえす家
2 太陽の光を集めて冬を心地よく過ごす
コラム1 「詰まらない樋」はおもしろい
コラム2 30~50℃の低温水を効率よくつくる太陽熱低温採熱器(太陽熱温水器)
コラム3 カーボンオフセットするペレットストーブ
3 雨水の蒸発で夏を心地よく過ごす
4 排水を浄化するエクセルギー技術
5 エクセルギーハウスを支える裏方技術
コラム4 水道水よりきれいな雨水を使う
第2章 エネルギーからエクセルギーへ
1 もはやエネルギーでは語れない
2 実感に近いものさしエクセルギー
3 「資源性」という新しい価値の展開
第3章 地球の住まい手になる
1 建築と地球環境
2 エクセルギーハウスが考える持続可能性
3 すべてのいとなみの力を活かす
4 急速に散らかさない
5 「隣」との関係を大切にする
6 地球の住まい手になるために
第4章 本来の快適性と経済性
1 本来の快適性
コラム5 市民協働の拠点づくり「雨デモ風デモハウス」
住まい手に聞く●エクセルギーハウスの住み心地1(東京都、川上邸)
生きている家
2 本来の経済性
住まい手に聞く●エクセルギーハウスの住み心地2(千葉県、河原邸)
共感から実感へ
3 環境マネーを生み出す住まい方
4 地域の防災を担う
第5章 エクセルギーハウスの上手な建て方
1 エクセルギーハウスが生まれるまで
2 エクセルギーハウスを建てるために
3 地域に根ざした施工技術者とともに広げる
第6章 エクセルギーを暮らしと地域に活かす
1 エクセルギーライフのすすめ
2 エクセルギーで地域を変えていく
あとがき
黒岩哲彦(くろいわ・あきひこ)
1956年 東京都生まれ。
1981年 東京理科大学工学部建築学科卒業。
2002~06年 東京理科大学工学部非常勤講師。
雨水や日照、通風、樹木など自然環境を活かした建築、地域計画、都市計画などに長年かかわり、エクセルギーハウスを開発してきた。1993年の東京建築賞優秀賞、1997年のリビングデザイン賞準グランプリ賞、2000年のサステナブルデザイン賞優秀賞など受賞多数。三井農林1200シリーズ・三井ホーム環境共生住宅の開発にも関わる。
現 在 建築家。一級建築士。株式会社エクセルギー(旧アルキテクタ)主宰。
共 著 『世界のベストホテル50』(TOTO出版、1994年)、『雨の建築学』(北斗出版、2000年)。
「クーヨン」(14年8月号)、「ふぇみん」(14年7月25日)などで紹介されました。