A5判/152ページ
定価1600円+税/2017年2月
ISBN 978-4-86187-138-2
賛成の人も、反対の人も、そのリアルな姿を知らない。
自衛隊のすべてに精通した著者が、隊員の素顔や待遇、組織や任務実態、
本当の能力、養成システム、歴史などをQ&Aで正確に記述。
まず、事実をよく知ろう!
序
まえがき
第1章 自衛隊のヒト
Q1 自衛隊員=自衛官ですか? 自衛官の階級はどうなっていますか?
Q2 自衛官は何人いて、充足率はどの程度ですか?
Q3 女性自衛官はいつ誕生し、主に何をしているのですか?
Q4 自衛隊員の募集方法について教えてください。
Q5 強制的に入隊させるのですか? また、経済的徴兵制はあり得ますか?
Q6 幹部自衛官は、どんなシステムで養成されていますか?
Q7 任期制自衛官って何ですか?
Q8 自衛隊のパイロットは、どのように養成されているのですか?
Q9 任官拒否する防衛大学校卒業生の割合はどのくらいですか? また、拒否者に対する罰則はありますか?
Q10 自衛官はどのようにして昇任するのですか? 昇任の基準は何ですか?
Q11 自衛官の定年はいくつですか? 階級によって違うのですか?
Q12 再就職の支援システムについて教えてください。
Q13 どんなところに再就職するのですか? 退職自衛官は企業に人気がありますか?
Q14 自衛隊の高級幹部は、どのくらい防衛産業に天下りしているのですか?
Q15 予備自衛官って何ですか?
Q16 即応予備自衛官という制度もあるそうですが、予備自衛官とはどう違うのですか?
Q17 予備自衛官補という制度も、あるのですね?
Q18 スポーツ選手が所属している自衛隊体育学校は、どういうところですか? 所属選手は仕事をしているのですか?
Q19 自衛隊地方協力本部が市町村に対して、自衛官適齢者の名簿提供の要請をしているというのは本当ですか? 個人情報保護の点で、問題はないのでしょうか?
Q20 自衛隊のいじめ問題が報道されました。その実情を教えてください。
Q21 セクハラの報道もありました。実態を教えてください。
Q22 自衛隊では法律、教養、戦史などについての教育は行われているのですか?
Q23 自衛隊や防衛大学校には、サークルやクラブ活動はあるのですか?
Q24 自衛官の国防意識は高いのですか?
Q25 自衛隊ではどんな資格が取れるのですか?
Q26 自衛官は仕事と生活に満足していますか?
Q27 自衛隊のメンタルヘルス対策は、どのように行われていますか?
第2章 自衛隊のカネ
Q28 自衛官の給与はどのくらいですか?
Q29 自衛官の手当にはどのようなものがありますか?
Q30 PKOに派遣されたときは、どの程度の手当がもらえるのですか?
Q31 インド洋やイラクに派遣されたときには、いくら手当をもらったのですか?
Q32 自衛官が殉職したら、どのような補償があるのですか?
Q33 防衛予算の総額と推移を教えてください。
Q34 防衛予算の内訳を教えてください。
Q35 防衛費は防衛産業にどれくらい流れているのですか?
Q36 艦船や戦闘機の値段を教えてください。
第3章 自衛隊の任務と組織
Q37 自衛隊の主な任務は何ですか?
Q38 陸上自衛隊の主な任務は何ですか?
Q39 海上自衛隊の主な任務は何ですか?
Q40 航空自衛隊の主な任務は何ですか?
Q41 集団的自衛権の行使が可能になると、何がどう変わるのでしょうか?
Q42 米軍の艦船などが攻撃されたとき、自衛隊は助けることができるのですか?
Q43 自衛隊の情報収集能力は高いのですか?
Q44 政府と自衛隊の組織関係・命令系統を教えてください。
Q45 陸幕、海幕、空幕という名称を聞きますが、何を意味しているのですか?
Q46 統幕は、どういう組織ですか?
Q47 内局はどんな仕事をしているのですか?
Q48 陸上自衛隊の組織編成とその特徴を教えてください。
Q49 海上自衛隊の組織編成とその特徴を教えてください。
Q50 航空自衛隊の組織編成とその特徴を教えてください。
Q51 水陸機動団とはどのような部隊ですか?
Q52 自衛隊にも特殊部隊はありますか?
Q53 制服組と文官の関係は良好なのですか?
Q54 自衛隊と軍隊は結局どこが違うのですか?自衛隊は軍隊ではないのですか?
第4章 自衛隊の歴史
Q55 陸上自衛隊の前身である警察予備隊は、いつ、なぜ、つくられたのですか?
Q56 警察予備隊の隊員には旧日本軍人が多かったのですか?
Q57 海上自衛隊は、どのようにして誕生したのですか?
Q58 海上自衛隊は米海軍とべったりなのですか?
Q59 航空自衛隊は、どのようにして誕生したのですか?
Q60 海上保安庁の掃海部隊が朝鮮戦争に参戦し、死者が出たというのは本当ですか?
福好昌治(ふくよし・しょうじ)
1957年生まれ。軍事雑誌の編集者などを経て、現在、軍事評論家。軍事専門誌の『丸』と『軍事研究』に執筆中。
著書に『平和のためのハンドブック軍事問題入門Q&A40』(梨の木舎、2014年)、『アメリカ太平洋軍の新戦略』(共著、アリアドネ企画、2004年)、『極東有事と自衛隊』(共著、アリアドネ企画、2004年)、『別冊宝島Real「自衛隊+在日米軍」の実力』(編著、宝島社、2002年)、『自衛隊 ここまで暴露(バラ)せば殺される』(あっぷる出版社、1991年)などがある。得意技は速書き。
「(前略)成り立ちから組織、人事や金銭面、さらには徴兵制や集団的自衛権といった論点じついて、自衛隊の事実を簡潔かつ分かりやすく解説したものである。〝法案に基づくリアルな議論〟のため自衛隊の基礎知識を教えてくれる、貴重な本だ。」
『軍事研究」(2017年4月号)より抜粋
「自衛隊と軍隊の違いは?自衛官の給与はどのくらい?自衛隊でとれる資格は?――自衛隊に賛成の人も反対の人もそのリアルな姿を知らないという。福好昌治著『徹底解剖 自衛隊のヒト・カネ・組織』(A5判・151頁・1600円+税)は、自衛隊の主に日常に焦点をあてQ&A形式でまとめたユニークな一冊である。
内容は4章からなり、第1章が「自衛隊のヒト」で、募集、昇進、退職後の再就職など、自衛隊員の半生を取り上げている。高級幹部の防衛産業への天下り、自衛隊員のいじめやセクハラの実態、仕事と生活に満足しているのか、といったQ&Aも。(中略)
著者は軍事雑誌の編集者などを経て現在は軍事評論家。〈本書は自衛隊関連書の一つではあるが、兵器マニア向けではないし、特定の主義主張に基づいた本でもない。主義主張を交えず、外部から冷徹に自衛隊を観察した本である〉と。」
『出版ニュース」(17年3月中旬号)より抜粋
「軍事評論家の著者が、自衛隊について60の疑問に答える。「主張を交えず、外部から冷徹に観察」し、自衛隊の日常を紹介した一冊。
武道や陸上競技など部隊で人気のスポーツや、メンタルケアの取り組みを紹介。23万人近くの自衛官がいる一方で、高齢化が進み、若手が不足している現状を示し、「階級構成がアンバランス」と指摘する。
幹部たちが天下りをしている民間企業や、安全保障関連法成立による影響にも言及する。」
『神奈川新聞」「信濃毎日新聞」(17年3月12日、共同通信配信)
「信濃毎日新聞」(17年3月12日)、「神奈川新聞」(17年3月12日)、「軍事研究」(17年4月号)、「出版ニュース」(17年3月中旬号)、「ふぇみん」(17年4月25日)などで紹介されました。