小口広太、アジア太平洋資料センター(編著)四六判、192ページ
978-4-86187-173-3 C0036
本体価格=1,800円+税
耕す市民の力が、持続可能性を取り戻す!体験農園、自給田んぼ、団地の畑、農家レストラン、就農支援…面白くて奥深い「農的活動」が都市における環境・福祉・教育・まちづくりなどの分野で力を発揮。人と人とのつながりを生み出す持続可能な社会に向けて、「農の力」が都市とライフスタイルの未来を教えてくれるはずです。
本書は2022年にPARC自由学校が行った連続講座「ポストコロナ時代のライフスタイル:都市は変われるか」講義を原案としています。
第Ⅰ部 都市はどこへ向かうのか
第1章 日本における都市農業の可能性●東京を事例として 高木恒一
第2章 都市農業の過去・現在・未来 小口広太
第Ⅱ部 都市を耕し、暮らしをつくる
第3章 耕す力が人を育てる 小島希世子
第4章 団地の中に畑がある生活 細越雄太
第5章 都市で食と農をつなぐ 青木幸子
第Ⅲ部 これからの都市
第6章 街を、人を、畑が導く 髙坂 勝
第7章 世界に広がる農の力と都市の再生
1. 香港の都市農業 安藤丈将
2. 世界の連帯経済の現場から●ブラジル:フェイラ・リヴレ(自由の市)の挑戦 田中滋
3.持続可能な未来社会の構築に向けた学校菜園の潜在力●米国カリフォルニア州の公立小学校の取り組み事例からの考察 山本奈美
第8章 農の力で「コモンズ」を取り戻す 小口広太
小口広太(おぐち・こうた)
1983年生まれ。千葉商科大学人間社会学部准教授。専門:地域社会学、食と農の社
アジア太平洋資料センター(PARC)
南と北の人びとが対等・平等に生きることのできる社会をめざし、1973年に設立。国内外の研究者、ジャーナリスト、NGO、市民活動家とのネットワークを活かし、ODAや経済のグローバリゼーションがもたらす貧困問題、自由貿易・投資、食と農、環境などをテーマに、調査研究や政策提言、キャンペーンを行う。あわせて、開発教育教材DVD 制作や市民講座「PARC 自由学校」などをとおして、日本の市民社会への発信・場づくりに携わっている。