四六版/232ページ/本体1800円+税
978-4-86187-161-0/2019年10月
商業主義とナショナリズムに翻弄されるオリンピック
「復興オリンピック」の欺瞞、自滅するJOC
ボランティアという名目の動員、無批判のメディア……
あまりに多すぎる問題点を近代オリンピックに精通した
ベテランスポーツ評論家が抉り出す。
第1章 戦争に屈服したオリンピックの理念
第2章 六四年東京オリンピックと新興国競技大会
第3章 ボイコットされたモスクワ大会
第4章 マネーファーストに堕したオリンピック
第5章 断末魔のIOC
第6章 誰のため、何のための二〇二〇年東京大会
第7章 「復興オリンピック」の真の狙い
第8章 自滅に向かうJOC
第9章 これでいいのかオリンピック学習
第10章 マスメディアの翼賛的報道と招致に抗した市民
第11章 パラリンピックブームへの疑問
第12章 スポーツは誰のためのものか
谷口源太郎(たにぐち・げんたろう)
1938年、鳥取市に生まれる。早稲田大学中退。講談社、文藝春秋の週刊誌記者をへて、1985年からフリーランスのスポーツジャーナリスト。新聞、雑誌、テレビ・ラジオを通じて、スポーツを社会的視点からとらえた批評を手がける。1994年から95年にかけて『東京新聞』に連載した「スポーツウォッチング」で1994年度
「ミズノ・スポーツライター賞」を受賞。主著『スポーツ立国の虚像―スポーツを殺すもの〈PART2〉』(花伝社)。
『巨人帝国崩壊―スポーツの支配者たち』(花伝社)。『日の丸とオリンピック』(文藝春秋)など多数。
書評オープン 東京新聞』(2019年10月9日)、マガジン9、 『週刊朝日』(2019年11月22日号)、『日刊ゲンダイ』(2019年11月22日号)、『北海道新聞』(2019年11月24日号)、『ガバナンス』(2019年12月号)『ジャーナリスト』(2020年1月25日)、GALAC(2020年3月号)、『ふぇみん』(2020年2月15日号)、『歴史地理教育』(2020年5月号)で紹介されました。